教える労力が1/3になり、新人の成長スピードも2倍に。更に採用にも離職率にも好影響
医療法人時和会様は、大阪府内に歯科6件と保育園3園を経営されております。
現在soeasy buddyを、院内のマニュアル整備・新人育成に活用されていらっしゃいますが、 今回、soeasy buddy導入を決定頂いた呉本院長に、導入の背景、活用方法、効果についてお聞きしました。 (2020年7月取材)
教育にかかるコストを、非常にしんどいと思っていました…
新人が一人入ったら、その新人を一人前にするために、先輩の時間が取られる。 人が足らないから、あるいはもっと業務を増やしたいから、人を採用したのに、こんなに辛いことはありません。
マニュアルがあれば人が教える時間が短縮できる!
そう信じて、紙のマニュアルを作りきったんですけど、実際それで教える時間が短くなったのか?というと、もちろん効果的な側面もありますが、活用の難易度が高いと感じていました。 例えば準備物の一覧とか、そういったことには活用されていましたが、その効果は限定的でした。200ページのマニュアルを作ったんですが、準備物一覧が、抜き出されてラミネートされた状態で置かれていました。
そりゃそうやな…と。
動画でマニュアルを作る、と言う発想自体は、前々からありました。
私自身もYouTubeで教育用のチャンネルを作ったりとか、あるいは動画を撮りためて、Dropboxのようなクラウドに保存して…とやってはいたのですが、 中々整理整頓もしきれず、結局活用できていたのか?というとほぼ0%。全く使えていなかったと思います。
紙も動画もマニュアルがあるけど、結局現場では先輩が手取り足取り教えるという状況が、2~3年続いていたんですね。
そんな中、soeasy buddyの存在を知りました。
掲示板的な機能(ニュース)と、トレーニング用の動画を整理する場所、その2つの機能があり、そのアプリを使えば、皆がスマホで、動画のマニュアルを有効活用出来るようになるのではないか?と思いました。
別にスマホで動画を観るというのは、YouTubeやDropboxにアクセスすれば出来るんですが、それが定着しなかった… でも、そのためだけのアプリをお金をかけて入れるとなったら、何か可能性を感じました。
トレーニングの動画を、職種・業務ごとのフォルダと、カリキュラムごと(入社1日目、2日目…)のフォルダの2つの方法で、整理しています。入社が決まったら、まず入社までに見てきて欲しい動画を渡します。 それから入社当日、勤務が始まります!となったら、まず初めは別室で動画を観るんですね。各日に観る動画があり、それを勤務時間内に見てもらって、流れを確認してから、現場に入って実習したり、先輩がチェックしたりフィードバックしたりしています。勤務時間中に自己学習する時間を作っていますが、こうすることによって、人ごとの進度を同じにすることが出来ます。
動画にしてよかったな、という業務はめちゃくちゃあります。何から喋っていいか分からないくらい。例えばパノラマのポジショニング。紙のマニュアルでここを3センチ上げて…、とか言っても、全然伝わらないし、やっぱり結局紙マニュアルを手で持ちながら、先輩が手取り足取り教えていました。でも動画であれば一発です。動画だったら先輩がいらない。動画を見ながらその動画の通りにやるという感じになりますから、全ての業務に置いて、動画マニュアルの有用性を感じています。
一方、ニュースは、その日にあったこと、例えばこういうクレームがあった…とか、こういう変更事項がある…などです。ニュース機能に関しては、今までの院内の報告事項を、グループLINEメインで使っていたんですが、それをsoeasy buddyに移すようにしました。グループLINEの場合は、既読にはなるけどホンマにちゃんとそれを読んでいるのか分かりませんでした。 soeasy buddyでは、読んだら「いいね」を押すということにしているので、より連絡事項が行き渡りやすくなったと思います。
また、社内Facebookの様にも使えますので、社内メンバーの自己紹介でも盛り上がっています。自己紹介のハッシュタグ(#自己紹介)を付けて、生まれはこうで、幼少期はこうでした、趣味はこうで、こういう経緯で入社して、今後こんなんで頑張ろうと思います、というのを結構長文で写真とともに、投稿してもらっています。そこに対してみんながコメントをしていく、例えば「部活してたんですね」とか。そのやり取りが非常に活発で、うちの場合は分院があって、普段コミュニケーションが取れない人達もいるんですが、そういうところで社員同士がコミュニケーションを取る良い場になっていると考えています。
今まで入社して、毎年同じことを教えていましたが、今では「この動画を見といて。分からなかったところだけ質問して」という形にしています。
そうすることで、体感ですが教育に掛けている時間が1/3くらいになったのではないかな、と感じます。最初は動画を撮影・編集するのに時間がかかりますが、一回撮ってしまえば、それは何回でも使い回せる。かなりの時間短縮です。 また、同時に新人の教育スピードは2倍位になっているイメージはあります。
同じ動画マニュアルでも、YouTubeにあるのとsoeasy buddyがあるのとでは有り難みが、まるで違います。YouTubeは「そうなんや…」くらい。最近はsoeasy buddyを、面接で真っ先に見せていますが、そういった教育インフラは、無い院がほとんどだと思いますので、「教育ちゃんとしてるんやな」と思ってもらえて、採用にも確実にプラスになっています。
離職率に影響はあると思いますね。特に歯科助手と受付。ご存知の通り、歯科助手や受付は、他の業界という選択肢もある中で、歯科を選んで来てくれています。でも、歯科助手は覚えることが膨大で、入る前に想像しているより、業務的にしんどく感じられる方が多いと思います。その時に、いくら紙のマニュアルがあっても、紙で、この位置に3時の位置から、どうこうで…といっても中々入ってこない。動画マニュアルは紙よりとっつきやすいので、定着率にも寄与していると思います。
また歯科医院は特にだと思うんですが、新たな新製品が出たりとか、新たな材料が出たりとか、マニュアルの更新の頻度がめちゃめちゃ多いと思います。じゃあ新製品が出たので、セメントは次からこれに変えます、となった時に、紙のマニュアルだったら、その度に書いて、パソコン上で編集して、印刷して…という、結構めんどくさいし、中々アップデートに追いつけていない、というのが現状でした。でも動画は、編集には時間がかかるかもしれませんが、撮影するのはめちゃくちゃ簡単なんですよ。伝えたいことを口頭で話せますから。
(左から、入社1年目受付の岸様、歯科衛生士吉川様、石田様、入社2年目歯科衛生士の椎葉様)
私は、家で一度動画を見て、同期の2人で実習しあって、分からないことがあると、もう一度動画を確認して、また練習して…というのを繰り返しています。 先輩に教えて貰う前に、まず自分でやってみることで、先輩の時間が省けますし、皆さん忙しいので、聞きたくても聞いてしまうと先輩の仕事が止まってしまいます。でも動画があれば自分で学ぶことが出来ます。
前職では、紙のマニュアルはあったのですが、それだと分かるような分からないようなでした。動画マニュアルであれば、圧倒的にわかりやすい。例えばスケーリングのマニュアルも、動画であれば、どんな風に患者さんの口を触ったら良いか、どういうポジショニングだとやりやすいのかが、一目瞭然です。
私は、今年2年目で、動画を作る側ですが、動画があれば、教える手間が省けるし、一度作ってしまえばずっと残るので、来年以降もずっと効果が続きます。去年1年目だった自分を振り返ると、先輩の時間を一から使ってもらって、聞いて勉強してましたし、忙しいとどうしてもその時間を取ってもらえず、一人で患者さんを見れるようになるまで時間がかかっていました。でも今年1年目の二人は、動画をみて家で勉強して来てくれるし、分からないことを自分で勉強して来てくれるので、教える手間も省けるし、二人の成長もすごい早いな、と感じています。
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