
申し送りと回覧時間を大幅短縮し、指導のバラつきを解消。外国人スタッフの日本語力・記録意識も向上し、職員全体のコミュニケーションと業務効率化を実現しました。
社会福祉法人芳香会様は、青嵐荘特別養護老人ホームをはじめ、様々な事業を展開されています。
今回は庶務課課長である富張様と、実際に現場で働いていらっしゃるスタッフ様に、soeasy buddy導入の背景や具体的な活用方法、そして現場で現れた効果について詳しくお聞きしました。
現在、職員が500名を超える体制で事業を運営しています 。
私自身が長年感じていた大きな課題は、介護業務以外にある書類の煩雑さでした 。どうにかして、その書類をきれいに取りまとめたり、連絡や報・連・相を効率的に流せるようにしたいと、ずっと考えていたんです 。
書類の煩雑さはコスト面もそうですが、一番危惧していたのは、業務が作業的になってしまい、『なぜこれをするのか』という介護の原点を教える時間が取れなくなってしまうことでした 。
書類対応や外部との調整などに時間を取られてしまうと、職員の教育に時間を割けなくなってしまいますから 。
また、当法人には現在52名の外国人スタッフがいますが 、彼らが業務に入った際に、日本語が壁となり、仕事の勉強や利用者との会話に支障が出るのではないかと懸念していました 。
作業の習得は早いのですが、利用者の気持ちをくみ取ったり、介護の原点の意味を理解したりするには、やはり日本語が必要になる、という難しさがあったんです。

soeasy buddyの導入を決めたのは、資料のデータ化と申し送りなどの連絡を『一体化』して管理できるという利便性が決め手でした 。以前は、これらを別々のソフトで管理するしかないと考えていたんです 。
しかし、soeasy buddyはそれらが一体化しているという利点が、私たちの求めているものとすごくマッチするのではないかと感じました 。
導入時のテーマは【コミュニケーションの変革】でした 。そして、この変革はすぐに現れましたね。
朝、職員と会って申し送りをしようとした時に、「あっ、それもうsoeasyで見ました!」という会話が出てきたんです。ゼロから話を始めるのではなく、3や4から話を始められるようになったのは、意識的な変化だと感じています 。
また、修繕や業者の来訪といった連絡も、今までは一人ひとりに確認・伝達していたのですが、工事の日程が決まればbuddyで全員に一斉に通知できるようになり、すごく楽になりました 。

外国人スタッフとの連携について言えば、以前は毎回何回も1人1人に説明していたものが、soeasy buddyを使うことで、一回で、しかも同じ表現でコミュニケーションが取れるようになりました 。
以前は、担当者ごとに教えがバラバラになったり、言い方が違ったりして、誤解を招きやすかったんです 。指導という意味では、だいぶやりやすくなったと感じています 。
また、私たち日本人スタッフが文字を使うことで、外国の方の日本語学習にすごく繋がっていると思っています 。
会話だけだと『聞き取り』が主になりますが、buddyだと文章を読んだり、構成する力がつくんじゃないかと 。申し送りをデータ化することで、振り返って確認できるし、文字がどう書かれているかの勉強にもなっています 。
さらには、施設の行事や、利用者の方の「こういう笑顔を引き出せるんだね」という写真なんかも送れたり 、写真や動画を通じて喜びが共有されることで、チームの一体感が醸成されているように思います 。
職員紹介で名前と顔が一致したり 、日頃では見えない職員の頑張りが文字化されて見える 、という点も利点です。

自分にとっては、以前、自分のグループの情報しかほぼ把握できなかったのが、buddyを始めてから全施設の情報を見れるようになったのが大きいです 。例えば、『今日転倒しました』『この対応ができました』といった事例をすぐに把握して、次に同じ事故があればこう対応すればいいんだ、と勉強できるようになりました 。
記録も昔は紙で印鑑が必要で手間がかかっていたんですが、今は電子印鑑ですぐアプリでできて便利です 。

育成について言えば、以前の分厚い紙マニュアルは誰も読まないという課題がありましたが、今は説明を動画で撮ってそれ自体をマニュアルにするという簡易的な方法が取れるようになりました 。
管理側としては、『ここに置いてある』というルールを決めているので、資料自体は揃っていて、『見ていないほうが自己責任』と言える時代になったと感じています 。
実際に、回覧に1週間とかかっていた書類も 、buddyの既読機能のおかげで、今ではおおよそ2〜3日で90%ぐらいの職員が見るようになり、書類の効率化という目標は達成できました 。
また、書類の回覧するものがほとんどなくなったことで、シャチハタのインクを替えることが年1回ぐらいになった、という事実も感じています 。
ただ、導入時には、ITに苦手な方が非常に多いという懸念がありました 。でも、私は時間が解決してくれると強く思っていました 。
そのため、研修会などで『このデバイスを使えない人は時代に置いていかれる』ということを強く伝え続け 、職員個人のパソコンや携帯の使い方がわからないといったことを、全部引き受ける覚悟をして、代理で購入したり修理をしたり、操作の説明をしたりと、少人数で地道に何年も続けてきた、という背景があります 。
ITが苦手という意識が、自ら学ぶという意識へと浸透していきました。

副主任介護員:中川 様
私にとってsoeasy buddyとは、一言で言うと『魂』でしょうね 。気持ちを乗せられるところじゃないでしょうか。文章じゃ伝わらないものも、写真だったり動画だったりで共有できるという意味で、ある意味魂に近いと感じています 。
介護員:ニュン様
「自分にとっては、soeasy buddyとは『情報共有できる“機械”』です 。これのおかげで、より多くの情報を把握できるようになりました。」
庶務課課長:富張様
私の一言で言うと『図書can(図書館+英語のcan)』です 。
ネットのクラウド上の図書館があって、みんなに「できるよ(can)」ってささやいているようなソフトなんじゃないかな、と思っています 。
同様の課題を抱えている施設の方に私からお伝えしたいのは、「使用方法であったりとか、どういうふうに使いたいんだという信念がなければ、多分このソフトの利点は生かせない」ということです 。
これを使って何を効率化をするという強い意志を持つと、このソフトがすごく助けてくれるような感じがしています 。方針をsoeasy buddyの担当者の方とよく練り合って、使い方を吟味したほうが、施設オリジナルのソフトになるんじゃないかなと思っております 。

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